著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

マスク着用でコロナ感染は予防できる?米国科学誌で研究報告

公開日: 更新日:

 マスクを着用することは、ウイルス感染者からの飛沫(ひまつ)拡散を防ぎ、感染症の流行を抑えることができると考えられています。無症状や軽症例が多い新型コロナウイルスのオミクロン変異株では、多くの人がマスクを着用することで、感染リスクを減らせる可能性が高まります。

 一方で、マスクの有効性を疑問視する声も少なくありません。日本では、マスクを着用する人が多いにもかかわらず、新型コロナウイルスの新規感染者が急増したことも、反マスク論に拍車をかけているようです。

 新型コロナウイルス感染症の予防に対するマスクの効果については、2022年1月14日付で「サイエンス誌」(米国科学振興協会が発行している科学誌)に報告された研究論文が参考になります。

 バングラデシュで行われたこの研究では、600カ所の村に在住している34万2183人が対象となりました。

 被験者に対してマスクの有効性に関する情報提供や、マスクの無償配布を行うマスク推奨グループと、マスクの着用に関して何も行わないグループに、村単位でランダムに振り分けられ、マスクの着用率や新型コロナウイルス感染症の発症割合などが比較されています。

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