著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【イクラ】豊富なDHAとEPA 体をシャキッとさせるため朝食べたい

公開日: 更新日:

 プチプチとした食感が楽しい「イクラ」はロシア語で魚の卵を意味する言葉。魚卵製品全般をイクラと呼んだりするそうですが、日本では「サケの卵」を指します。サケが海から川に戻り、産卵を始めるこの時季がまさに旬! 大変人気の高い寿司ネタのひとつですが、コレステロールの影響で敬遠されている方も多いのではないでしょうか?

 そんなイクラに含まれる栄養素についてひもといていきましょう。まずは、気になるのがエネルギーです。100グラム当たり272キロカロリー。一見、高そうにも見えますが、寿司1貫当たりのネタの量は一般的に約8~10グラムなので気にする必要はなさそうです。

 比較的エネルギーが高い理由として脂質の多さが挙げられますが、イクラの脂質には積極的に取ってほしいn-3系不飽和脂肪酸のひとつであるDHAとEPAが豊富に含まれています。n-3系不飽和脂肪酸は、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防、脳や神経の働きをアップさせるためにもよいといわれている栄養素です。麻布大学の研究によると、イクラ100グラムに含まれるDHAとEPAの量は魚卵の中でもかなり多い部類であることが報告されています。EPAとDHAは、30~49歳の男性の1日当たりの摂取目安量は2.0グラムですから、イクラ40グラムでこの量が賄えるというのは朗報です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言