そもそもマスクは何を防いでいるのか 着用基準見直しが話題だが…

公開日: 更新日:

■空気の流れとセットで話をすべき

 政府が言う「他者との距離が2メートル以上離れている」場面では、飛沫が他者に届きにくい。ならば日本人も脱マスクOKと考えてもいいのか?

「私はそのように単純化すべきではないと思っています。確かに、2メートル離れていれば前にいる相手に飛沫に含まれたウイルスをうつさないと言えますが、飛沫だけではなく、オミクロン株の感染拡大の要因となったエアロゾルも常に意識して、マスクの着脱を考えるべきだと思います」

 たとえ屋内で他の人と2メートル離れていても、換気扇の前のように空気がむしろ濃縮される風下に人がいる場合は、2メートル以上あっても空気の流れをより確実に確保し、エアロゾルを拡散させ、吸入するウイルス量を減らし、感染リスクを下げる工夫をするべきだし、空気の流れが十分あって静かに話している場所なら、2メートル以内であってもマスクなしでもいいと考えるべきだと岩室医師は言う。

「いまマスクが議論になるのは、3年に及ぶ経験から新型コロナはマスクをしても感染するから意味がないんじゃないか、感染しても重症化するのは基礎疾患のある人や高齢者など限定的な人じゃないのか、との思いを国民が持っているからです。これを無視してはいけないと思います。政府はどういう場所だと危ないかではなく、飛沫とエアロゾルに分けて必要な対応を具体的に示すことが大事だと思います。すなわち、空気の流れと不織布マスクをセットで話を進めることが大切なのではないでしょうか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市内閣「辞任レース」次にゴールを切る3候補 農相の後釜は早くも週刊誌がマーク

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    天皇が暖房なしで深夜まで4時間の儀式に臨む…11月23日「勤労感謝の日」に宮中で行われる新嘗祭とは

  4. 4

    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚

  5. 5

    中日・工藤新監督「藤浪獲得&再生」へ期待の声 “暴れ馬”にこそ効く知識豊富な指導力

  1. 6

    イラつく高市首相が国会でも高慢炸裂! 決して非を認めない「完璧主義」に自民党のお仲間からも嫌悪感

  2. 7

    医療DX「本人同意不要がデフォルト」で個人情報ダダ漏れ…所得・就労・家族構成も丸裸

  3. 8

    ピンク・レディーはNHK特番もバラバラ出演…不仲説はやっぱり本当か?

  4. 9

    “ヤナ問題”で与野党対決激化! 苦境続く高市首相を脅かす「ドミノ辞任」次の大臣の名前

  5. 10

    『レット・イット・ビー』②「なすがまま」「あるがまま」に物申す還暦近い私の新解釈