イカを包丁でたたいてミンチに!「いがめんち」と「豊盃」で大満足

公開日: 更新日:

 弘前の名居酒屋「土紋」で、「いがめんち」を食べた。「いが」は津軽弁でイカ。戦前から津軽地方で食べられてきた家庭料理で、包丁でイカをミンチ状にし、野菜と小麦粉を混ぜて丸め、揚げたり焼いたりしたもの。お母さんによれば、いがめんちは家庭によって作り方が微妙に違うという。

「いがめんち、ここのが一番好き」

 いがめんちを頬張っていたお隣の常連客がつぶやく。記者も激しく同意。初めて「土紋」で食べた時に感激し、翌日総菜屋でいがめんちを買ったら、似て非なるもので、がっかりしたのを覚えている。

「土紋」に置いてある日本酒は、青森の地酒「豊盃」のみ。他ではあまり見かけない種類もある。お供にはこれでしょう、と、筋子粕漬け(豊盃の酒粕で漬けてある!)、赤ホヤ塩辛、ニシン切り込み、自家製イカわた醤油漬け。2人でどんだけ酒を飲むのか、というラインアップだ。でもいいのだ。ここで存分に飲んで味わうために、今夜は「土紋」の目の前のホテルを取っているのだから。

 青森県産の豚肉を使ったトンカツを平らげ、さらに田舎炒飯を追加。やっぱりクイクイ豊盃を飲む。お母さんがふっくら握った筋子のおにぎりも食べたかったけど、さすがに満腹。あぁ、大満足。でも、この原稿を書いている今、また「土紋」に飛んで行きたくなっている。 (和)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い