著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

自覚症状が現れた時には腎臓の点数は100点満点中30点以下

公開日: 更新日:

 若く健康で何の問題もない人の腎臓機能を100点だとすると、腎臓機能が低下して自覚症状が現れる人の腎臓の点数は30点以下です--。

 クリニックに来る患者さんによく言う例え話です。

 すでに何度かお話ししている通り、腎臓は沈黙の臓器。なんらかの自覚症状が出た時には、腎機能がかなり低下しているということになります。

 だからこそ、定期的な健康診断で「見つけること」が何より大事。では、冒頭の「30点以下」になると現れる自覚症状とはどんなものか。その時、体内で腎臓はどんな状態になっているのか。そのあたりをお話ししましょう。

 腎機能が30点以下まで低下すると、余分な水分が体外に排出されにくくなります。

 そのせいで、毒素や不要なものが体にたまっていきます。また、ビタミンDを作ることができなくなります。

 ビタミンDは腸管でのカルシウム吸収を促進し、骨のカルシウムを正常に保つ働きがあるので、すなわち、ビタミンD不足はカルシウム不足につながり、骨がもろくなる骨粗しょう症になる恐れも。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘