著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

腎機能が低下した状態では安静第一で運動するのは良くない?

公開日: 更新日:

 最近、ある50代の患者さんからこんな質問がありました。

腎臓の機能が下がった状態で運動するのはよくないのでしょうか? 40年以上前のことですが、弟が小学生の頃、健康診断で腎臓の数値が悪かったらしく、『1年間体育は見学するように』と言われたことがあると記憶しています。それ以降は問題なかったようで、翌年は体育の授業にも復帰したのですが……。記憶違いですか」

 それは記憶違いではなく、まさにおっしゃる通りなんです。

「腎臓の機能が低下すると、運動はしないほうがいい、安静にしたほうがいい」という指導が、昭和の時代には医師からありました。いえ、昭和どころか、その指導が変わったのは、ここ10年ぐらいのこと。いまは「慢性腎臓病の方でも、適度な運動をしましょう」と推奨するようになっています。

 医学は進歩し続けるものですから、それに伴って病気になった際の注意事項や指導も変わっていくこともあるということですね。現在では「腎臓リハビリテーション」という考えのもと、慢性腎臓病の患者さんにも適度な運動をしてもらうことを広めていこうという動きがあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学