著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ストレスは認知症の原因になる? 発症リスクが24%増

公開日: 更新日:

 認知症の原因はさまざまですが、強いストレスを受けると、それをきっかけとしたかのように、認知症の症状が出現したり、急激に進行したりすることはよく知られている現象です。体の病気で入院すると、入院前には健康に生活していた人が、退院した途端に認知症になることも、クリニックの外来でお聞きすることの多い事例です。

 ただ、その理由は必ずしも明らかではありません。実際にストレスそのものが認知症の原因になっているのでしょうか? それとも、ストレスに敏感になっていること自体が、認知症の初期症状なのでしょうか? 認知症自体がうつ状態を合併するケースもありますから、この問題はそれほど簡単ではないのです。

 今年の米国医師会関連の医学誌に、フィンランドでの大規模な疫学データが発表されています。一般住民6.7万人以上を、平均で25年以上という長期間観察したところ、ストレスを強く感じている人は、そうでない人と比較して、その後に認知症になるリスクが24%も増加していたのです。同じように、気分の落ち込みなどの症状もその後の認知症のリスクにつながっていました。

 このデータから、それが認知症の原因である、とまでは言えませんが、ストレスは認知症の危険性を高めると考えて、ストレスをためない生活を送ることが認知症の予防につながるかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に