著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

坂本龍一さんは体力低下を告白 8割が苦しむ“がん悪液質”の2つのサイン

公開日: 更新日:

「かなり体力が落ちてしまって。1時間とか、1時間半とか、通常のコンサートは難しいです」

 今月5日のNHKの番組に出演した音楽家の坂本龍一さん(70)はがんとの闘病生活についても触れ、最近の体調をこのように語っていました。番組全体としてひとつのコンサートのような仕上がりに見えたのは、少しずつの撮影を編集でつなげたことの成果だったそうです。

 坂本さんは2014年に中咽頭がんを患ったものの、治療で寛解。21年には直腸がんを切除しています。これまでの報道によると、その直腸がんはリンパ節や肝臓、両肺にも転移していて、22年までに大小6度の手術を受けたそうです。

 ほかの臓器への転移があるステージ4は、多くのがんで予後がよくありません。しかし、直腸がん(大腸がん)は例外です。転移したがんを切除できれば、完治が見込めます。

 ジャーナリストの鳥越俊太郎さん(82)は、05年に見つかった大腸がんはステージ4で、左肺に転移がありました。その後、右肺と肝臓にも転移していますが、原発の大腸がんも転移がんもすべて切除できたため、18年たった今も活躍されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?