空腹ホルモン「グレリン」はがん治療と大きく関係している
                         28歳で独身のDさん(男性・病院事務)はアパートで一人暮らしをしています。身長167センチ、体重98キロ、BMIは35(22を標準とし、25以上が肥満、18.5未満が低体重とされる)と、かなりの肥満です。
 健診で高血圧を指摘され、受診に来ました。その結果、血圧は150/90(㎜Hg)で、HbA1Cは6.8%と糖尿病を示唆する値です。また、肝機能の低下を示す値は軽度上昇しており、腹部エコー検査では脂肪肝との診断でした。
 診察後、まず痩せること、夕食後のスナック菓子をやめるように話し、栄養科で栄養指導を受けるように勧めました。家族歴では糖尿病はありません。本人は「はい、はい」と返事は良いのですが、守ってくれるかどうか……。
 夕方になって、管理栄養士が私のところにやって来ました。
「栄養指導の内容はDさんのカルテに書いておきました。中学生の時は柔道をしていたようですが、母親ががんで亡くなってから一人暮らしになって、友達もいないみたいなのよね」
                    

 
                             
                                     
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                