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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

北米最大のテクノロジーの祭典CES 全体テーマ「世界の全ての人の安全」が示す意味とは?

公開日: 更新日:

 CESといえば毎年ラスベガスで開催されるテクノロジーの祭典。今年はパンデミック明け初の開催で、パナソニックやSamsungなどグローバル企業からスタートアップまで、世界中から3000社10万人が結集しました。

 EV(電気自動車)、家電、メタバースまで、華やかな最新のイノベーションに注目が集まる中、全体を貫くテーマは意外にも「ヒューマン・セキュリティ・フォー・オール(世界の全ての人の安全)」。一体どういう意味でしょうか。筆者の取材を元にレポート、分析します。

 CESを主催するCTA(全米民生技術協会)のゲイリー・シャピロCEOは、基調講演でこう語りました。

「戦争、災害、貧困、病気、不景気。世界は脅威に満ち、人類の安定と発展を妨げている」

 そして、温暖化による食糧不安、世界の20億人が清潔な水を飲めない、多くが必要な医療が受けられないなどの現実を挙げ、「我々は国境を越え、イノベーションによって、全人類の基本的人権を守るために力を合わせるべきだ。」と宣言。

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