江戸時代のメガネ店と作り方 18世紀初頭にガラスレンズ登場

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 江戸では、1687年刊行の「江戸鹿子」、先述の「万買物調方記」に玉細工職人として南伝馬町の玉屋庄左衛門、神明前三嶋町の同作右衛門、眼鏡師として京橋南の印刷や市郎兵衛の名前が記されています。

 なお、江戸時代のメガネのレンズの原材料は水晶で、これを大和国金剛山から出土した柘榴(ざくろ)石の結晶片で磨いて作ったようです。1690年の「人倫訓蒙図彙」、1713年の「和漢三才図会」に書かれています。「和漢三才図会」によると「最近では硝子が使われている」と記されており、この頃からレンズの原材料が水晶から硝子に替わりつつあったことがうかがえます。

(メガネウオッチャー・榎本卓生)

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