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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

対話型AIに聞いてみた ロックダウンと自粛の「倫理」

公開日: 更新日:

「ロックダウンと自粛の倫理」について考えてみたい。「倫理」というのはなかなか難しい。日常的にはほとんど使われない言葉だ。ただ身近なところでは、「不倫」というのがある。これは「倫理的でない恋愛」ということだと思われるが、自粛を破って外出することが「倫理的でない行動」、「不倫」に当たるかどうかと考えてみる。

「いわゆる不倫」に沿って考えれば、自粛を破って外出するのは「不倫」に当たるということだろうか。しかし、「いわゆる不倫」もいろいろである。家庭内暴力に苦しむ人が、手を差し伸べてくれる人と恋愛関係になるというのは「不倫」だろうか。微妙である。経済的な理由から別れられないという壁を、「不倫」によって乗り越えられるかもしれない。そう考えるとこれはむしろ倫理的な行動という面もある。コロナ感染で言えば、家族が病院で重症化しても、面会の自粛が求められたりする。こうした状況では、面会できる方が倫理的な判断ではないかということだ。

 どういうことか。端的に言えば、不倫はダメ、自粛破りはダメという単純な判断をすべきではない。倫理的かどうか、よく吟味が必要である。不倫であっても、倫理的かもしれない。ここに倫理のもっとも重要な側面が現れているように思われる。倫理的な問題は、「倫理的かどうか判断が困難な状況で現れる」ということである。倫理の問題は難しい。こうした難しい問題をAI(人工知能)はどう考えるのだろう。ちょうど対話型AIなるものが話題になっている。私も少し使ってみた。Bingというのに登録できたので、試しに「倫理的とは」と質問してみると、以下のような回答が得られた。

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