月経前のひどいイライラや落ち込みには抗うつ薬SSRIが効果あり

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「その理由として考えられているのが、うつ病とPMDDで脳内の障害の程度が異なるということ。うつ病が『後シナプス受容体からセカンドメッセンジャーレベルの障害』であるのに対し、PMDDは『シナプス間隙のセロトニン量の障害』とされています」

 大坪医師は、PMDD発症の仮説を次のように説明する。

 PMDD患者は養育環境の悪さなどからもともとセロトニンの機構がもろく、シナプス間隙のセロトニンが減少。少ないセロトニンを何とか拾おうと、後シナプスセロトニン受容体は感受性が高まる。ここに月経前の女性ホルモン(エストロゲン)減少が加わる。エストロゲンが減少するとセロトニンも減るので、月経前にさまざまな精神症状が現れる。

「シナプス間隙のセロトニン量は、SSRI服用後数十分で上昇します。だから、SSRIの服用で速やかに効果が表れるのです」

 大坪医師はSSRIの処方パターンのひとつとして、間欠投与を採用。排卵日前後、月経前10~14日、月経前7日、月経前数日、月経前数日+月経後2~3日など、期間を決めて投与する方法だ。

 ほかには、連日投与や、連日投与+月経前増量という方法もある。いずれも薬で悪化した例はほぼなく、奏功率がかなり高いという。

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