月経前のひどいイライラや落ち込みには抗うつ薬SSRIが効果あり

公開日: 更新日:

「PMDD症状の影響を受けるのは、夫、パートナー、母親、子供」(大坪医師=以下同)

 本人もつらいが、周囲もつらいのだ。大坪医師が担当するPMDD専門外来には、毎日のように患者が来るという。

 症例として印象に残っているものとしては「月経前の2日間だけ体がどうしても動かず必ず学校を休む真面目な有名女子校の生徒」「『PMDDの症状があまりにもつらく卵巣を取りたい。卵巣を取ってくれる医師を紹介してくれると思ったのに』と泣きながら訴える38歳女性」「PMDDの症状のせいで、20代の間、周囲も本人もボーダーライン人格障害だと思っていた30代女性」。

■服用直後から効果を実感

 月経のたび、つまり毎月のようにやってくるつらさ……。自分が、あるいは娘・妻・パートナーがもしかして、と思うなら、専門家に相談すべきだ。PMDDは治療法も確立されている。ひどいPMDD症状にも効果を発揮するのが抗うつ薬SSRIだ。


 SSRIは、脳内で神経伝達物質セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニンの働きを増強する薬。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれている。うつ病では効果が表れるまでSSRIを服用してから2~4週間かかるが、PMDDでは服用直後に効果が表れる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も

  4. 4

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  5. 5

    「いっぷく!」崖っぷちの元凶は国分太一のイヤ~な性格?

  1. 6

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  2. 7

    元女優・宮崎ますみさんは6年前から八ヶ岳山麓に移住しコメ作り 田植えも稲刈りも全部手作業

  3. 8

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  4. 9

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  5. 10

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由