【男性不妊】世界中で精子の数が減少している…40年で60%減との報告も

公開日: 更新日:

 精子のDNA断片化の対策には、さらに「精巣内の酸化ストレスを中和する抗酸化剤の服用」「陰嚢冷却」がある。

「陰嚢の温度が上がるのは、精子に対してよくない。陰嚢温度が上昇する要因としては、発熱、長時間の座位、高温での入浴、体にフィットする下着、そして精索静脈瘤などがあります」

 マサチューセッツ総合病院による不妊治療を行うカップルの男性パートナー656人の下着の調査では、ボクサータイプのようなゆるい下着に対し、ビキニやブリーフタイプといったタイトな下着の人は精子濃度や総精子数が低かった。

 陰嚢温度上昇の要因に挙げた精索静脈瘤は、精巣から心臓へ戻る血液が逆流し、静脈が瘤のようになる病気だ。

 精巣内の温度が2~3度上がるほか、酸化ストレスが増し、精巣内の低酸素状態を引き起こす。結果、DNA断片化に至る。一般男性の10~20%にみられ、男性不妊の原因の30%を占める。触診と超音波検査でわかる。

「ドップラー超音波(音のドップラー効果を利用して血液の流れる方向や速さを調べる)で血液の逆流が起こっていないかを調べます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」