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天野陽介日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

ノドに何かつかえている感じが…東洋医学での対策はあるのか

公開日: 更新日:

 ノドになんらかの異常感があるものを「咽喉頭異常感症」といいます。ノドの腫瘤や炎症、逆流性食道炎などによって起こることもあり、その場合はそれぞれの原因疾患への対処が必要となります。

 一方、検査をしても原因が分からないことがあります。このような症状を「(真性)咽喉頭異常感症」といい、「ヒステリー球」とも呼ばれます。ストレスなどによって起こると考えられています。東洋医学では「ノドに何も引っかかっていないのに、異物感がある。のみ込もうとしてものみ込めず、吐き出そうとしても吐き出せない」症状を、梅核気や咽中炙臠と呼んでいます。梅核気は梅の種が、咽中炙臠は焼いた肉片がひっかかっているような感じを指します。 

 中でも梅核気は、ノド周辺の気の流れの滞り(気滞)や水分代謝の悪さ(水滞)で起こりやすくなります。ストレスを感じると気持ちも体も伸びやかでなくなり、気持ちが鬱々としたり、肩や首などが凝ったりします。このような気滞がノドで起こると何かつかえた感じがするわけです。

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