4人に1人が該当する心臓の穴「卵円孔」は脳梗塞の原因に…再発予防にチェックすること

公開日: 更新日:

 脳梗塞の原因となりうる心臓の穴、「卵円孔」をご存じか? 4人に1人に見られるという。卵円孔は、心臓の右心房と左心房の間の小さな隙間のこと。東邦大学医療センター大橋病院循環器内科准教授の原英彦医師が言う。

「卵円孔は胎児の時にでき、通常は生後すぐに閉じてしまうのですが、約25%の人は閉じずに開存しています。それでも9割以上は問題ありません。しかし、いくつかの条件が重なると、血の塊である血栓、主に足にできた血栓が血流に乗って卵円孔を通過し、そこから脳へ飛び、脳梗塞を起こしてしまうのです」

 事前に卵円孔開存の有無を調べ、閉じられればいいのだが、「4人に1人」かつ「9割は問題なし」ということを考えると、非現実的だ。

「重要なのは、血栓をつくる病気の治療や生活習慣の改善で、脳梗塞を起こさない。すでに起こしてしまった人では、脳梗塞の再発予防を徹底する。脳梗塞は再発しやすく、脳梗塞を起こした時点で卵円孔開存を調べ、もしそれが脳梗塞発症に関与しているならその治療が再発防止につながります」(原医師=以下同)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも