著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

SNSに依存性あり? アメリカ42州が「メタ」相手に訴訟を起こす

公開日: 更新日:

 では実際にSNSにはどれほどの依存性があるのでしょうか?

 NYタイムスによれば、SNSのコンテンツはユーザーの脳神経に働いて衝動を引き起こす。そのため、絶え間なく流れ込んでくる情報から逃れるのは難しいといいます。

 また依存症の専門家はこう語っています。SNSはユーザーに対し、情報という形の「ご褒美」を与える。しかし、そのご褒美はいつもらえるかわからないため、まるでスロットマシンを使っているかのような状況になる。さらに、スロットマシンの派手な光と音のような情報の刺激が、ユーザーを魅了するというのです。

 特に子供たちは、こうした刺激に対する衝動をコントロールする能力が弱いといいます。

 では果たしてこれが医学的に「依存症」に当たるのか?という疑問に対しては、まだまだ論争が続いています。今後の訴訟の進行と共に、さらに多くが明らかになることが期待されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし