著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

薬剤師になるにはどうすればいい?…6年制で何が変わったのか

公開日: 更新日:

 今回は番外編として、「どうすれば薬剤師になれるの?」についてお話しします。読者のみなさんのお子さんやお孫さんが、将来、薬剤師になることを目指していらっしゃるのであれば、少しでも役に立つ内容になるはずです。

 まず大前提として、薬剤師になるためには大学の薬学部に入ることが必須となります。平成18(2006)年度から、薬学部のカリキュラムのうち薬剤師を養成することを主な目的とする課程の年限が4年から6年になりました。つまり、大学に最低6年通わないと、薬剤師になれないということです。なお、4年で卒業となる課程は残っていて、そちらは研究者を養成することを主な目的としています。

 6年制になることで何が変わったかというと、一番大きなものは「病院や薬局での実務実習が長期化された」ことです。私が学生の頃(4年制)の実務実習は、病院または薬局のいずれかだけで、またその期間も2週間程度でした。それが6年制では、病院と薬局それぞれで11週間ずつの実務実習があり、臨床教育がかなり充実しました。

 実務実習は主に5年生時に行われます。そして病院や薬局といった実際の臨床現場で行われるため、それ相応の知識と技術が求められます。つまり、誰でも実習できるわけではなく、大学で試験が行われ、それに合格した学生のみが実務実習に臨むことができる仕組みになっているのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」