60歳以上が対象の「RSウイルスワクチン」承認…接種を考えたほうがいい人は?

公開日: 更新日:

 また、代表的な呼吸器疾患の一つ、COPD国際ガイドラインの最新版「GOLD report2024」では、COPD患者に対してRSワクチン接種を「エビデンスA」として強く推奨している。2年前の「GOLD report2022」では、インフルエンザ肺炎球菌・帯状疱疹の各ワクチン接種には言及していたが、RSワクチンは記載がなかった。

■寝たきりや介護の引き金になることも

 なぜ高齢者にRSワクチンが必要なのか?

免疫力が落ちている高齢者はRSウイルスに感染しやすく、RSウイルス感染症が重篤化しやすい。さらに高齢者は基礎疾患を多数持っており、それによってRSウイルス感染症がより重篤化。そして基礎疾患も重篤化するリスクがあります」(舘田医師=以下同)

 基礎疾患とRSウイルス感染症入院比率を示したデータがある。それによると、RSウイルス感染症で入院する確率が、喘息がある人は2~3.6倍、COPDがある人は3.2~13.4倍、糖尿病がある人は2.4~11.4倍、冠動脈疾患は3.7~7倍、うっ血性心不全がある人は4~33.2倍高い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!