著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

仕事の効率を高めたければ、ぼーっとした休憩をこまめに取る

公開日: 更新日:

 以前よりもテレワークが普及したことで働き方は多様になってきています。しかし、テレワークに関するオハイオ州立大学のダッチャーの論文(2012年)では、単調な作業だと6~10%ほど生産性が低下し、クリエーティブな作業だと11~20%生産性が上がったという報告もあるなどテレワークが特別に優れているとは言えないでしょう。

 どのような働き方をしていても大切なことは「休み方」です。脳は同じ仕事ばかりしていると集中力がなくなってしまいます。

 飽きっぽい脳の気分をリフレッシュさせるためには当たり前ですが休憩をこまめに取ることが重要です。仮に8時間働く場合、大抵3~4時間働いて1時間休憩し、残りの4~5時間働くのが一般的といわれますが、実はこの働き方は正解ではありません。学生時代のように、授業と授業の間に短い休憩を取るような働き方が、パフォーマンスを最大化させるためには必要なのです。

 学習・習熟を必要とする仕事であれば、こまめに休憩を取ることが効果的だという実験結果があります。アメリカ国立神経疾患・脳卒中研究所のブンストラップらの研究(19年)で、被験者は10秒間のタイピング課題を行ったあと、10秒間の休憩を取るルーティンを35回実行しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑