会社員の「テレワークうつ」が増えている…現場に立つ産業医が警鐘

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、オフィスに出社することなく在宅で仕事をこなすテレワークが急速に普及した。満員電車に長時間揺られる通勤の負担が減った、身支度のために早起きしなくても済むといった歓迎の声も聞かれるが、一方では「テレワークうつ」といわれる心身症状が増えているという。産業医・精神科医として首都圏の約20社で社員のストレスケアに携わる奥田弘美氏に詳しく聞いた。

 東京商工会議所の調査によると、2022年5月の東京23区におけるテレワークの実施率は中小企業で29.7%、従業員数301人以上の比較的大きな企業では57.6%に上る。ピーク時よりは減ってきているが、部署ごとや交代制など今後もさまざまな形で実施され、テレワークがさらに定着するのは間違いない。

 そうしたテレワークの普及が進むにつれ、新たな課題として浮上しているのが「テレワークうつ」だ。医学的な病名ではないが、テレワークというこれまでとは異なる業務形態が要因となって、うつで見られるような心身の不調が現れる会社員が増えているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋