「医師の働き方改革」で従来の医療サービスを受けられない可能性も

公開日: 更新日:

 救急医療、とりわけ24時間体制の循環器救急を維持するには少なくとも8人の医師が必要だと試算されている。

 緊急の冠動脈カテーテル治療(PCI)を8人に満たない数人の医師で回している医療機関もあるが、いずれにしても救急医療の現場で人手不足が加速するのは間違いない。

■信頼できる主治医を持つ

 厚労省が実施した「医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査」では、全国49の医療機関が大学などからの派遣医師の引き揚げによる診療体制縮小が見込まれると回答している。もともと医師が少ない病院や診療科では24時間体制のシフトを組めなくなる可能性がある。

「こうした状況で従来の診療体制を維持するには、勤務医師数を増やしたり、医師の偏在を解消することが必要です。そのためには勤務医の給与を見直して引き上げる必要があります。しかし、わが国の財政事情では急性期病院への大きな財政支援は難しい状況です。むしろ、今回の改革の影響でトータルの収入が減る勤務医も多く、急性期病院の勤務医を辞めるケースも予想され、人手不足がさらに深刻になる可能性もあります。そうなれば医師数が少なく救急医療体制が整えられない病院は、他の病院と統合したり救急医療連携をせざるをえなくなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  3. 3

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    東京・大井町、OIMACHI TRACKSと対照的な東小路飲食店街、商店街理事長が直面する2つの問題

  1. 6

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  2. 7

    「山口組」抗争指定解除へ、それでも対立は続く…6代目幹部「喜ぶのは早い」

  3. 8

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 9

    止まらない高市首相SNS発信に官邸総動員の実態…この週末は3日間で11連投も「ゴキブリ」投稿で大炎上

  5. 10

    清水アキラさんが三男急死の直前に語っていた“せがれ”のこと 良太郎さんに口説かれものまねショー復帰