著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「記憶」は想像以上に曖昧…容易に真実と塗り替えられる

公開日: 更新日:

「サブリミナル効果」という言葉があります。映像の中に、見ている本人が気づかないような速さで刺激となる映像を見せると、見ている人は無意識にその隠された映像によって影響を受けてしまう効果です。

 こうした効果は、会話の中にも潜んでいることがあります。次の実験は、実際に私が学生たちを対象に行ったものですが、「言葉のサブリミナル効果」とも呼べる効果を発揮しています。

 学生たちに、とある学園ドラマの映像を見せた後、その映像に出てきた教頭先生役の人について、私は「さっきのバーコード頭の教頭先生が」という具合に、意図的に教頭先生の悪口を言いながら映像を振り返りました。その後、映像で見た教頭先生の特徴を提出用のプリントに書いてくださいと伝えました。

 すると、半分以上の学生が頭髪の薄さについて書いていました。ところが、実際の映像の教頭先生の髪の毛はちっとも薄くなかったのです。言葉の中にもサブリミナル効果のように、虚偽の情報をちりばめることで印象を操作することができてしまう。記憶というものは、簡単に言葉によって変えられてしまうことが分かると思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網