著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

目を洗う市販の洗浄薬を絶対に勧められないワケ…専門家が指摘

公開日: 更新日:

 洗浄液で目を洗浄することで流されてしまうのは、涙液の抗菌成分だけではありません。たとえば、あなたがなんらかの目の病気で通院していて、処方された専用の点眼薬を使用中だとします。にもかかわらず洗浄液を使用した場合、点眼薬の薬効成分も一緒に洗い流してしまうことになるんですね。これでは一向に治療の効果も得られません。

 また、私としては洗浄液の衛生的な問題も懸念するところです。薬剤が入ったボトルを開封すると、約1カ月はそのボトルの洗浄液が使われるようです。が、たとえ防腐剤が入っていたとしても、1カ月の間「ため水」で目を洗うことになり、あまり衛生的とは言えません。

「洗浄液を使うと目の中の汚れが取れる」というのはあくまでもイメージです。目の中の汚れはある程度は取れますが、まぶたの裏側の汚れなどはまったく取れません。

 洗浄カップに浮いている汚れは、目の周りの皮膚の脂や、女性ならアイメークやファンデーションの残りなどがほとんどなんです。カップに浮かぶすべてのものが、目の中の汚れではないということです。「これをやらないと目の中の汚れが取れない」というのは、思い込みなんですよ。

 目は、水道水で洗うのはもちろん、洗浄液で洗うのも避ける。しっかり念頭においてください。どうしても目を洗いたい時は、洗眼用の目薬がありますから、それを使いましょう。

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