著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

目を洗う市販の洗浄薬を絶対に勧められないワケ…専門家が指摘

公開日: 更新日:

「目を洗う市販の洗浄液は使ってもいいですか」

 診察中に患者さんからたびたび受ける質問です。

 プラスチックのカップの中に専用液を入れて、その中でパチパチとまばたきを数回繰り返す。私の知り合いもかつては愛用していて、「ほこりみたいなものがカップの中に浮かぶから、目の中の汚れが取れているのが確認できて、やらずにはいられなくなる」と話してくれたことがあります。爽快感があるのでしょうが、眼科医としては「やめて欲しい」と思うばかりです。

 なぜ勧められないのか。それは、洗浄液で目を毎日洗うことで、涙に含まれている保護成分がすべて流されてしまうからなんです。

 目というのは眠っているときを除いては常に外気に接していて、さまざまな雑菌の攻撃にさらされています。けれども、そう簡単に結膜炎などにならないのは、たとえ目の中に多少の雑菌が入ったとしても、涙液の中にたくさん含まれている酵素などの抗菌成分が働いてくれているから。免疫のバランスが壊れないように保つ役割をしているのが、涙なんです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった