著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国のノスタルジー・ブームは「心のサバイバル」…日本でも昭和が人気

公開日: 更新日:

 ノスタルジーは日本語では「郷愁」と訳されます。アメリカでは今トレンドにもなっているノスタルジーが、実はメンタルにも良いことがわかってきました。

 2000年代はY2Kとも呼ばれていますが、アメリカでは今、1980〜90年代から2000年代のファッションや音楽が大ブームです。90年代のビッグアーティスト大集合の音楽フェスが人気を集め、ビンテージ・ファッションも売れています。中古の服はサステナブルという意味でも注目され、やはり過去へのノスタルジーの要素が強いと考えられています。

 過去を懐かしく感じるのは人間として当然です。ほとんどの大人は週に1度はこうした感情を抱くこともわかっています。

 しかし近年さらに着目されているのが、ノスタルジーのメンタルへの影響です。

 心理学者によれば、ノスタルジーは過去を「良いもの」としてポジティブに思い出すことで、現在と未来を楽観的に感じるのを助けてくれるといいます。

 また、オランダの医学誌エルゼビアの調査によれば、ノスタルジーを感じるのは、脅威や苦悩を経験した時だということもわかりました。

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