子供の顔を見ながら泣きました…お笑い芸人の植山由美子さん乳がんを語る

公開日: 更新日:

 おかげさまで、8月から完全復帰させていただきました。試運転として5月に少しだけ仲間の舞台に出させてもらったときは、副作用のことがあるので、前もって「途中でトイレに行くかもしれへんけどいい?」と確認をとりました。なんとか途中でトイレに行かずに済みましたけど、ホルモン治療は10年続くので、その間はこの副作用と付き合っていくことになります。

 つらかったのは、治療と子育ての両立でした。抗がん剤治療の頃は家にいても体力的にしんどくて、思うように育児ができない心のしんどさも重なりました。入院中に母や叔母が子供を預かってくれたことが、どれだけありがたかったか……。周りのサポートの大切さを思い知りました。

 私は今でもがん治療中の身。でもスーパーにも行くし、保育園の送り迎えもします。一見、普通の元気なお母さんに見えると思います。がん治療中かどうかなんて誰もわからない。街の中には、病気であれ何であれ、しんどい思いをしている人がたくさんいる。それに気づかされました。

 今までは親に「ありがとう」とか素直に言えなかったんですけど、「がん」という“照れてる場合じゃない状況”を突き付けられたことで、言葉にできるようになりました。子供とのハグも照れるタイプだったんですが遠慮せずにギュ~ッとしてます。ダンナ? ダンナとはしないですね(笑)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも