著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

開封して数カ月経った目薬は中身が腐っている可能性あり

公開日: 更新日:

 よくあるパターンが、開封して数回使用したら、「まだたくさん残っているから」とそのまま家の薬箱などに入れる。数カ月後や1年後にまたものもらいができたときに「ものもらい用の目薬取っておいたな」と薬箱をゴソゴソ。とっくに保存期間が切れた目薬を点眼する……。眼科医からすればこんな恐ろしい話はありません。1年前の飲みかけのジュースを飲むようなものです。

 どんなに気をつけていても点眼する際に、目薬の容器がまつ毛やまぶたに触れてしまう可能性は大きいのです。まつ毛やまぶたに付着していた雑菌が目薬に混入すると、防腐剤の効果が切れた後、雑菌がどんどん目薬の中で繁殖していきます。

 さらに細かな話になりますが、点眼の際に目薬の蓋が床に転がったら、その目薬は速やかに処分してください。

 言うまでもありませんが、床は雑菌が多い。ですから床に落ちた蓋をまた付けて(たとえ多少拭いたとしても)目薬を使い続けるのは、雑菌を目に入れるのと同じです。

「もったいない」という気持ちはよくわかります。しかしそれが、新たな目の不調を招いてしまうかもしれないのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    森保監督がブライトン三笘薫を代表招集外にしたウラ側…10日パラグアイ戦、14日ブラジル戦へ

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  2. 7

    フリーの風間俊介&生田斗真は大活躍も…旧ジャニ「ドラマ班」次世代は“自称”止まりの寂しい現状

  3. 8

    テレビはグルメ、熊、線状降水帯ばかり…もっと大事なことを放送したくないための隠れ蓑か

  4. 9

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 10

    次の自民党総裁選が誰でも菅義偉が“陰の主役”…絶対王者の力の源泉は何なのか?