著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

目標を掲げてもうまくいかない人が今すぐすべき1つのこと

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 分かりやすく言えば、良い未来と悪い未来を思い浮かべて比べてみて、悪い未来にならないようにするにはどうすればいいかを考えるという方法です。

 人には、体力や時間やお金など、有限な「資源」がありますから、これらを無駄なく配分し、目標の達成率を高めようというのが、「メンタル・コントラスティング」です。

 たとえば、異性にモテるために自分磨きをする。こんな目標を掲げた際に、自分がどうなりたいかを考え、そこに向けて障害と思われるものを見つけ、実現可能性が高いものを目標として定めていくという具合です。ある日突然、容姿が端麗になることはありません。しかし、服装や髪形をおしゃれにするといったハードルであれば、誰にでも可能な現実的な目標となります。そして、自分が衣服や髪形にどれくらいの予算をかけられるかを考え、可能なものを選択していく。こうした具体性を伴うハードルだからこそ、ステップアップしていきやすくなるわけです。

 悪い未来を想像すると、「これはモテないな」といったこともクリアになります。そうならないために自分の資源をどう使えばいいのかも見えてくるため、目標までリーチしやすくなりますよね。「メンタル・コントラスティング」を行うことで、「明確な目標がある」というステージをつくり出してくれるのです。

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