スポーツ好きは注目 「ケトン体」接種でパフォーマンスが上がる

公開日: 更新日:

 筋トレなどのパフォーマンスをアップしたければケトン体摂取──。その可能性を示唆する実験結果が2月、米国スポーツ医学会公式学術誌「Medicine&Science in Sports&Exercise」(オンライン版)に掲載された。研究を行ったのは、立命館大学スポーツ健康科学部の家光素行教授らだ。

 ◇  ◇  ◇

 ケトン体は、脂肪の合成や分解により肝臓でつくられる物質のこと。糖質制限や糖尿病などで脳や筋肉のエネルギー源である糖質が不足すると、代わりにケトン体が用いられる。このケトン体が運動のパフォーマンスを上げることは先行研究で証明されていた。しかし運動には、長距離走のような<持久系>、サッカーや400メートル走のように短時間に最大運動を繰り返す<短時間最大運動系>、筋トレなどの<筋力系>がある。

「先行研究では、どの運動パフォーマンスに効果があるのかは示されていませんでした。そこで2つの研究を行いました」(家光教授=以下同)

 ラットにケトン体とプラセボ(偽薬)をランダムに皮下投与し、血中濃度がピークになる10分後、<持久系(トレッドミル走)><短時間最大運動系(20秒間の全力運動と10秒間の休憩を繰り返す)><筋力系(尻尾におもりをつけて坂道を上る)>の各パフォーマンスを調べた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも