(4)真夏なのに「春」と答え、ここがどこかもわからない

公開日: 更新日:

 母の電話での言動がおかしいと感じ、急きょ都合をつけ、東京から飛行機で実家に帰った私。そこにいたのは、痩せこけて小刻みに震え、妄言を繰り返す、以前とは似ても似つかぬ母だった。

 まずは病院だ。何十年も通っている近所のN病院に行こうと提案すると、母は拒否した。理由を聞くと「私はコロナだから診てもらえない」という。

 どうやらコロナにかかったという妄想を口にするので、N病院で迷惑患者として診療拒否されたようだ。父が「玄関先に看護師が飛んで出てきて、手で大きくバツ印をつくって来るなと言われた」と怒りを込めて言った。

 母がここまで衰弱したのは、かかりつけ医で定期的に様子をチェックしてもらえなくなったからではないか。そう邪推しても何も始まらない。

 次の日、まずはくだんのN病院へ私だけが訪問し、事実の聞き取りと説明、そして母の受け入れを依頼。その足で役所に行き、母がなくしたという保険証の再発行。そしてあらかじめ予約していた地域包括支援センターへ、今後のために状況の説明と相談に出かけた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ