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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

サバ+αで元気に暮らす(4)セロリと合わせて気の巡りを促進しメンタルヘルスを改善

公開日: 更新日:

 栄養豊富なサバは、体だけではなくメンタル面においても威力を発揮します。サバに多く含まれるオメガ3系脂肪酸の代表格であるDHAは、脳の健康維持に必要な栄養素。脳の活性化に役立つとともに、ストレス軽減、うつ、不安といった心の不調を改善する働きがあるのです。

 脳の神経細胞はDHAの含有量が高く、神経ネットワークであるシナプスにはとくに多いとされています。DHAによって脳の働きが正常化すると、ストレスをうまくコントロールできるようになるのです。さらに、DHAの不足は精神の安定、リラックスに必要な脳内神経伝達物質であるセロトニンの減少に影響を及ぼします。サバは、じつにメンタルヘルスに役立つ魚なのです。

 薬膳面からサバのストレス改善効果を高めるための食べ合わせとしておすすめしたいのが「セロリ」。薬膳ではストレス解消に高い効果があるとしてよく使われる野菜です。中医学において、ストレスがたまっている状態は、気の流れが滞っている「気滞」の状態であると考えます。気の巡りは西洋医学でいう自律神経に重なり、そのコントロールがうまくいかなくなることでイライラ、情緒不安定といった症状が現れるのです。

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