帯状疱疹について知っておきたいこと(上)ワクチンを絶対に打とうと思うワケ

公開日: 更新日:

■50代以上の患者の2割に痛みが年単位で継続する合併症

「帯状疱疹が厄介なのは、その痛さもさることながら、重篤な合併症を引き起こすことです。神経節は体のあちこちに走っている。どこに潜むウイルスが再活性化しているかで症状が出る部位が異なるのですが、顔面に発症すると顔面神経まひ、味覚障害、視力の低下、最悪の場合は失明の危険もある。腹部であれば腸閉塞、臀部や陰部であれば排尿障害を合併する場合もあります」

 帯状疱疹には、皮膚症状が消えた後も痛みだけが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症もある。50代以上で発症した人の2割が帯状疱疹後神経痛に移行するという報告もあり、治癒まで年単位で期間を要することは珍しくない。記者の知人(60代)は、帯状疱疹後神経痛で服が触れただけでも激しい痛みを感じるようになり、現在も治療継続中だ。

 帯状疱疹は水ぼうそうにかかったことがある人なら全員にリスクがある。ただ予防策がある。それが冒頭で触れた帯状疱疹ワクチンだ。

「生ワクチンと不活化ワクチンがあり、予防効果90%以上と非常に高いのは不活化ワクチンです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」