著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【グリークヨーグルト】通常の2倍のタンパク質…満腹感からダイエット効果も

公開日: 更新日:

 グリークヨーグルトは、濃厚な食感と高い栄養価で世界的に人気を集める食品です。その起源はギリシャの伝統的な「ストラギストヨーグルト(濾したヨーグルト)」にあり、地中海地域で古くから受け継がれてきた製法に基づいていると言われています。この製法では、余分な水分やホエイ(乳清)を濾すことで、タンパク質が濃縮され、クリーミーな食感と豊富な栄養価が生まれるのです。

 グリークヨーグルトの最大の特長は、その栄養価の高さにあります。製造過程でホエイを取り除くことで、タンパク質含有量は通常のヨーグルトの約2倍に達し、糖質脂肪が抑えられています。米国農務省の調査では100g当たり約10gのタンパク質、4g以下の糖質、120mg以上のカルシウムを含みます。これに加え、乳酸菌やビフィズス菌といったプロバイオティクスも含まれており、腸内環境を整える働きも期待されています。

 2018年の研究では、運動後にグリークヨーグルトを摂取した被験者が筋肉の修復能力を向上させたという結果が報告されています。タンパク質が豊富な食品は満腹感を持続させる効果があり、体重管理や食事制限にも役立つとされています。2014年の研究では、グリークヨーグルトを含む食事が食欲を抑え、自然にカロリー摂取を減らせたと言う報告も。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋