やせる糖尿病薬「SGLT2阻害薬」サルコペニアが心配な高齢患者に使って大丈夫?

公開日: 更新日:

 例えば、SGLT2阻害薬を使用した糖尿病の日本人451人の体重は2.6キロ減少したが筋肉は0.5キロにとどまり、体重当たりの骨格筋量は1.5%増加したとの報告がある。同じく0.3%増加したとの別の研究もある。

 糖尿病のある日本人112人を対象とした研究ではSGLT2阻害薬の投与により握力が上昇したと報告されている。

 興味深いのはSGLT2阻害薬の体重減少はもともとの体格指数(BMI)に関連する、との報告があることだ。

 ある報告ではBMIが30以上の場合の体重減少は3.88キロだったが、BMIが20未満では0.93キロの減少だったという。

「とはいえ、SGLT2阻害薬の筋肉量への影響はハッキリしません。そのため、高齢者にSGLT2阻害薬を投与する場合は、体組成や握力など筋肉の質を見る必要があると考えています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも