やせる糖尿病薬「SGLT2阻害薬」サルコペニアが心配な高齢患者に使って大丈夫?

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 糖尿病治療薬である「SGLT2阻害薬」の評価はうなぎ上りだ。血糖コントロールはもちろん、体重減少効果も期待でき、慢性心不全や慢性腎臓病への適応拡大もされている。その一方で、筋肉量の減少に伴って筋力や身体機能が低下した状態を示すサルコペニアへの影響が懸念されている。高齢者への使用をどう考えたらいいのか? 糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に聞いた。

「サルコペニアは、身体機能の低下のみならず、転倒や骨折のリスクを上昇させ、死亡率をも押し上げる。高齢者は注意すべき病態です」

 筋肉量の低下や筋力不足に悩む高齢者は多い。「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究」によると、日本の高齢者全体で筋量減少者は850万人、筋力低下者は1000万人、身体機能低下者は350万人と推計されている。

 しかも、糖尿病があると、筋線維を取り巻く組織の密集度を表す筋質も低下する。60歳以上の男女1099人を対象にしたROADスタディーによると、サルコペニアの有病率は8.2%で、糖尿病がある人は筋質の低下が顕著だったと報告している。

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