著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アメリカの親が学校での「携帯電話禁止」に反対する深刻な理由

公開日: 更新日:

 アメリカでは学校での携帯電話の使用を禁止する動きが高まっています。目的は「授業中の注意散漫を減らす」「生徒の社会性を高める。しかし、この動きに反対する親たちもおり、その理由に「理解できる」と論議を呼んでいます。

 50州のうち学校での携帯電話を禁止または制限しているのは8州。他の10州でも携帯電話の使用を抑制するための政策勧告を出し、試験的なプログラムを始めています。この動きは地域や政治的な考え方に関係なく、多くの支持を得ていることもわかっています。ピュー・リサーチ・センターの調べによれば、アメリカ人の68%が授業中の携帯電話禁止を支持し、約36%が終日禁止に賛成しています。

 しかし反対派の意見も見逃せないものがあります。特に幼稚園児から高校生までの生徒を持つ親たちは、親は必要なときに子供と連絡を取れるようにすべきだと主張しています。その背景には、アメリカの学校で頻繁に起きている銃乱射事件があります。こうした緊急事態に直面した場合、子供が安全を確保するのと、親が子供とのつながりを保つために、携帯を持つことは不可欠と考えているからです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か