著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

黒いプラスチックのフライ返しは危険? アメリカで懸念広がる

公開日: 更新日:

 アメリカで、黒いプラスチックのフライ返しへの懸念が広がっています。日常使うフライ返しですが、もし黒いプラスチック、またはナイロン製を使っていたら、今すぐ廃棄した方がいいという専門家もいるほどです。何が起きているのでしょうか?

 発端は科学雑誌「キモスフィア」が発表した調査結果でした。黒いプラスチック製のフライ返しを料理に使うと、毒性が強い化学成分が溶け出して食べ物に移り、体内に入るというのです。

 これらの黒いプラスチック素材の多くは、テレビやコンピューターなどのエレクトロニクス家電からリサイクルされたものです。それをフライ返しとして整形する際に難燃剤が練り込まれ、その難燃剤には臭素化物や有機リン酸化合物が含まれています。

 難燃剤が健康に害をおよぼす事はすでに知られていて、体内に入るとホルモンバランスが崩れたり、生殖能力にも影響、さらに脳や神経にもダメージを与え、がんのリスクも高めるとされています。

 ここで問題なのは、電化製品からのリサイクルなのかどうかの表示義務がないことです。つまり今使っているフライ返しに難燃剤が使われているかがわからないのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?