著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「言葉」を増やすことは自分の可能性を増やすことになる

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「語彙」が増えるにつれて感情表現が豊かになるという研究が多数存在します。例えば、2017年にハーバード大学のヌックらによって発表された論文では、6歳から25歳までの成長過程を追跡したところ、言語情報の増加が考察や推論、感情表現の多彩さにつながることを発見しています。

 この研究では、幼少期では「ポジティブかネガティブ」といったシンプルな感情が、語彙が増えることで多次元的に感情を表現できるようになるとも付言しています。

 日本語は、表現の豊富さという意味では世界的にトップクラスの言語といわれています。一例を挙げると、日本語には食感を表す言葉が445語もあるといい、英語やドイツ語では食感を表す言葉が約100語程度であることを考えると、その豊かさは一目瞭然です。

 英語で歯ごたえを表す「クリスピー」という言葉がありますが、日本語は「サクサク」「ザクザク」「シャキシャキ」「パリパリ」など、歯ごたえを表す言葉が、オノマトペを含めると多数あるため、微細なニュアンスの違いを表現することが可能です。

 また、漢字、ひらがな、カタカナの併用により、使用する文字の数が他の言語と比べて圧倒的に多く、漢字を使用することで、「目」を表現するにしても、「眼」「瞳」など微細なニュアンスの違いが表現可能となります。

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