著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

しっかり記憶したい内容は「拡張分散学習」がベター

公開日: 更新日:

 一度だけ聴いた曲をカラオケで歌うことは難しいです。きちんと歌えるようになるためには、繰り返し聴いて覚えるしかありません。勉強も同じです。

 その際、復習方法がポイントとなるのですが、勉強したことを一気に復習する「集中学習」よりも、1週間後に復習して、2週間後、1カ月後と復習する「分散学習」のほうがよいとされています。

 人間は覚えた瞬間から忘れていく生き物です。そのため、集中学習をしても、その1回でよほど脳に深く刻み込まれない限り、忘れていってしまいます。学生時代、あれだけ記憶した歴史や地理を、皆さんは今どれくらい覚えていますか?忘れてしまうのは、繰り返し復習していないからなんですね。

 裏を返せば、分散学習をすれば、きちんと脳にインプットされるわけですが、分散学習については、「拡張分散学習」という勉強法が長期記憶に効果的だといわれています。「拡張分散学習」とは、ある内容を勉強して、何度か復習するときに、1週間後に復習↓2週間後に復習↓3週間後に復習↓4週間後に復習と、等間隔で復習をするのではなく、1週間後に復習↓3週間後に復習↓1カ月半後に復習↓3カ月後に復習という具合に、間隔を広げながら何度も学習をすることです。

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