著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(6)心電図が測れるスマートウオッチの仕組みと分かること

公開日: 更新日:

 しかし、突然死の原因になる「心房細動」は、かなりの精度で検出できます。また脈拍測定と連動させることで、心拍リズムなどに異常がないかを判定することができ、病名は分からなくても、なんらかの不整脈があることを検出して、異常を知らせてくれます。

 ウオッチの心電図はあくまでもスクリーニングですから、異常が指摘されたら、病院に行って正しい診断を受けるべきです。それで本当に心臓の病気が見つかれば、儲けものと言えるでしょう。またウオッチは時計として常に身につけているので、心電図も連続的に測ってくれると思っている人がいますが、そうはいきません。ユーザーがスイッチを押してはじめて測定できるため、不整脈が出ているタイミングを逸してしまうこともあります。

 もっともそれは、病院や健診でも同様です。長期にわたって連続的に心電図を取り続けるには、ホルター心電計と呼ばれる携帯式の心電計を使用する必要がありますし、その前に専門医の診察を受ける必要があります。なにか気になる自覚症状がある人は、早めの受診がお勧めです。

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