著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

イラッとしたら「1年後も覚えているかな」と未来に視点を置こう

公開日: 更新日:

 もしあなたが道を歩いていて、スマホ歩きをしている人とぶつかりそうになったとき、多くの人はイラッとしてしまうと思います。これは、「なんだよ、マナーのない人だな」と“今”に視点を置いているからそう感じるのであって、仮に1年後に視点を置いたらどうでしょう? 

「1年後にはあんな人のことを覚えていないし、きっとこの1年間でマナーがないがゆえの失敗をするんだろうな」などと考えることができます。

「友人の自慢話がとても鼻についた」といったイヤなことがあっても、ほとんどの出来事は何年か後の未来の自分には影響を与えることはありません。1年後でも、3年後でも、10年後でもいいので、「遠い未来の視点」を持つというシンプルな方法は、日常のささいなストレスを緩和する際、とても有効な手段になるのです。

 考えてみれば、日常で起こるさまざまなイヤな出来事の多くは、10年というタイムスパンで考えるとそれほど尾を引くものではないはずです。そんなことにいちいちイライラ、ムカムカしたりして心を煩わすのは、時間とエネルギーの無駄。どうせすぐ忘れてしまうなら、「○年後には覚えていないから」とさっさと気持ちを切り替えて、もっと楽しいことや心が安らぐことを考えたほうがはるかに建設的です。

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