(3)運動・呼吸編…強制的に副交感神経を優位にする

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 逆に、浅い呼吸をしている人は、たとえばボクシングで今まさに相手と闘うときのようなイメージだ。アドレナリンやコルチゾールなどが大量に分泌・消費され、爆発的なエネルギーを生むが、短時間しかもたない上にとても疲れる。ボクシングまでいかなくても、現代の人はこのくらいの過緊張の中で日々闘い、浅い呼吸になっていて、疲れている。

「この状態はものすごくストレスフルなので、とにかくその時々の対処をするためにコルチゾールが大量に使われている状態です。それが長期間続くと、コルチゾールが減り、活性酸素も増えて、ミトコンドリアの活性も落ちていきます」

 そのため、現代に生きる人は、どこかで意識的に副交感神経を優位にするポイントをつくらなければいけないという。そのいちばん簡単な方法が、腹式呼吸だ。

 また、湯船にゆっくりつかることも効果的だ。汗を流すだけならシャワーだけでもよいが、湯船につかることは副交感神経を優位にする絶好の機会となる。

 また、次回解説する睡眠にとってもよい作用をもたらすのだ。

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