著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

糖尿病を放置すれば失明…眼科の検査で初めて異常がわかる

公開日: 更新日:

 失明に至る最大の要因として、「新生血管」の存在があります。これは、正常な血管が形成されるべき場所で、異常に形成された血管のこと。高血糖により既存の血管がダメージを受け、網膜が酸素不足に陥った結果、生き残ろうとする反応として形成されます。

 しかし、この新生血管は非常にもろく、破れやすいため、血液の成分が漏れたり、出血を起こしたりします。さらに、これらの血管が「増殖膜」と呼ばれる膜を作り、網膜の出血や虚血(血流不足)を悪化させ、結果として失明に至るのです。なお、新生血管ができても、自覚することはできません。

 糖尿病性網膜症には、「単純性網膜症」と「増殖性網膜症」の2つの段階があります。後者の「増殖性網膜症」まで進行すると、失明のリスクが一気に高まります。われわれ眼科医は、眼底出血の程度や広がりを診ることで、網膜症の進行具合や将来的なリスクを予測できます。つまり、失明の予兆を捉えることが可能なのです。

 次回も引き続き、糖尿病性網膜症についてお話ししていきます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 3

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 4

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 7

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    ドラマー神保彰さん ミュージシャンになるきっかけは渋谷109オープンだった

  5. 10

    ロッテ吉井理人監督の意外な「激情時代」 コーチの延々続く説教中に箸をバーン!殴りかからん勢いで…