著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

新しい習慣のコツ…すでに備わっている習慣にくっつける

公開日: 更新日:

 例えば既存の習慣として、「朝起きたら一杯の白湯を飲む」という習慣があるなら、「(そのついでに)スクワットを10回やる」という新しい習慣をくっつける。ビジネスパーソンであれば、「喫煙室でたばこを吸う」という習慣に、「(喫煙室へ向かう途中に)背筋をピンと伸ばし、空を見上げる」という新しい習慣をくっつけるという具合です。実際にやってみると分かりますが、既存の習慣をきっかけとして活用すると、驚くほど新しい習慣は定着させやすくなります。

 また、行動科学者であり、スタンフォード大学のフォッグは、「ハビット・スタッキング」の第一歩は、日々のルーティンを充実させるために具体的にどのような行動をとりたいかを自分自身で明確にすることが大切だと述べています。つまり、自分の生活をどうしたいかをより具体的に想像しながら設計した方がいいというわけです。

 もし、あなたが「英語をもっと話せるようになりたい」と思っているなら、「朝起きて歯磨きをする」という習慣に、「英単語を3つ覚える」。そして、「眠る前に歯磨きをする」という習慣には、「朝覚えた3つの英単語を復習する」。目標があるなら、それを実現するための新しい行動を、既存の習慣に組み込むと、より習慣化は強固なものになっていきます。習慣化は努力ではなく、仕組みを理解すること。誰でも新しい習慣を手に入れられるのです。

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