「熱中症」で家族が倒れた…すぐに実行するべきポイント
熱中症で真水だけを大量に飲むと、過度の水分摂取で生じる中毒症状(水中毒)を起こす恐れがある。体液が薄まり、体液の塩分濃度も薄まり、意識がもうろうとしたり、けいれんを起こしたりする。重症化すると、浮腫、肺水腫、心不全を起こし、命にかかわるので要注意だ。
経口補水液の飲み方はどうすればいいのか?
「摂取開始時は、成人で500ミリリットル、子どもで300ミリリットルを目安にし、できるだけ早く飲ませるようにしてください。その後は、成人500ミリリットル、子ども300ミリリットルをゆっくりと飲ませます。最初は早く、その後はゆっくり、というのは、まずは熱中症の脱水症状をできるだけ早く改善し、その後は体内へ水分を染み込ませるようにするためです。一気に飲んでしまうと、尿として排出されてしまいます」
熱中症の症状が消えれば、普通の水分、食事を取っていい。症状が消えたのに、経口補水液を飲み続けるのはNGだ。
「塩分が多く含まれているので、むやみに飲み続けると高ナトリウム血症を招いてしまいます」
暑い夏を無事に乗り越えよう。