ザギングアイ症候群…不定愁訴の原因は加齢で起こる「斜視」かもしれない

公開日: 更新日:

 眼科医側の問題点としては、「ぼやける」「焦点が合わない」といった症状では、斜視を疑うところまでいかない点が挙げられる。緑内障白内障など他の目の病気でも起こる症状なので、そちらに目がいってしまう。

「斜視さえ疑って検査すれば一目瞭然なのですが、現状はそうではない。実際、患者さんの中には、10年以上診断がつかず、私の外来で斜視の検査を初めて受けたという方が少なくありません。『見えづらい原因がずっとわからなかった。斜視と判明しただけでうれしい』とおっしゃる患者さんもいるのです」

■眼瞼下垂が共通点

 サギングアイ症候群は前述の通り、不定愁訴を引き起こしかねない。ほかの斜視と同様、見え方の問題による段差でのつまずき、転倒、交通事故などのリスクが軽症であっても高くなる。早めの対処が必要だ。

 サギングアイ症候群を疑うポイントは、片目ずつモノを見た時、両方の目の時よりもクリアに見えるかどうか。クリアに見えるなら、サギングアイ症候群(もしくは他の斜視)の可能性が高い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発