認知症は“特別な薬”を待つより生活習慣病の治療が先決

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「こうした研究のなかには観察研究で、データ解析時に本来調べたい原因と結果を歪めかねない要因などが残されているものもあり、効果が過大評価される場合もあるので注意が必要です。ただ、ここに挙げられた医学誌はどれも権威があり、しっかり査読されているので、それなりの信用をおける結果といえます。さらに信頼度の高い無作為比較試験を行う必要があるものもありますが、いずれにしても興味深い研究です」

■SGLT2阻害薬に注目

 とくにSGLT2阻害薬の研究は、認知機能の維持だけでなく老化防止の可能性もあり面白いと根来教授は言う。この薬は、腎臓近くの尿細管での糖の再吸収を抑制して尿中へ排泄させることで血糖を低下させる比較的新しいタイプの経口2型糖尿病薬。日本では2014年に発売。尿糖増加に伴う利尿作用で体重減少や血圧低下をもたらし、心血管系・腎臓保護作用が報告されたことから、2020年以降に一部の心不全に、2024年2月に慢性腎臓病への適応拡大が承認されている。

 なぜ、認知症の発症抑制に効果があると考えられているのか?

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