(7)やせる食べ物…おすすめは食前食間の高カカオチョコ
「歯周病を治すことは脂肪肝を治すのに不可欠です。歯周病菌やそれが持つ毒素が血液を介して体中にめぐり、全身の臓器に慢性炎症などの悪い影響を与えるからです。それは、糖尿病、動脈硬化、心臓病、脳卒中、認知症などの発症リスクを高めます。むろん、肝臓にも悪影響を与え、脂肪肝を進めやすくなることが報告されています」
さらに、カカオポリフェノールはさまざまな働きで食後の血糖の急上昇を抑え、脂肪をたまりにくくする。
「例えば、小腸上皮細胞表面の糖分解酵素のαグルコシダーゼの活性を抑制し、二糖や多糖を単糖に分解する速度を遅らせて糖の吸収をなだらかにします。食事による血糖の急上昇を感知して消化管から分泌される消化ホルモン(インクレチン)の分泌を促し、インスリン分泌を強化することで食後血糖の上昇を抑える働きもある。さらには、骨格筋による血糖の取り込みを増大させ、血糖を抑えるのです」
とはいえ、カカオポリフェノールの効果は食べてから2時間後をピークに4時間で消失する。そのため毎食前3回もしくは食間に、1回5グラムずつ食べるのが理想的だと栗原院長は言う。